新潟県南魚沼市
「大崎滝谷の清水」

Tags：#お茶 #コーヒー

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概要

大崎滝谷の清水(おおさきたきやのしみず)は、新潟県南魚沼市大崎地区にある名水です。
国道291号沿いの大前神社の入口にあり、うがい鉢でくみ取ることができます。
(目がかわいい龍の口から出ています)

県境魚沼連峰からの湧水で水量も多く、冬季雪国で青野菜の不足する時節、大崎菜の栽培に利用されています。
周辺には自然豊かな景観や歴史的な神社などがあり観光スポットとしても人気があります。

大崎菜とは

大崎菜は、新潟県南魚沼市の大崎地区や大和地区で栽培されている伝統野菜です。
小松菜の一種で、新潟では「とう菜」と呼ばれる仲間のひとつです。
江戸時代から300年以上の歴史があり、自家採種によって種が受け継がれてきました。

水質

大崎滝谷の清水は、湧出量が豊富で毎分1400トンにも及びます。
水温は通年13℃と一定で、PH8と弱アルカリ性になっています。
アルカリ性の水は、体内の酸性化を防ぎ、代謝を促進すると言われています。
硬度は約30mg/Lと軟水で、コーヒーやお茶などにも適しています。

歴史・伝承

大崎滝谷の清水は、大前神社の境内にあります。
大前神社は、平安時代に制定された延喜式神名帳に記載されている由緒ある神社で、南魚沼市の総鎮守です。
祭神は天照皇大神・素戔嗚尊・八幡大神・春日大神・天満宮・稲荷大神・雷電様。
毎年10月第2日曜日には例祭が行われます。

また、この神社では全国的にも珍しい平安時代の三番猿楽の古い形を残す民俗芸能「翁式三番(おきなしきさんば)」が伝えられており、県の無形民俗文化財に指定されています。
毎年お盆の時期に奉納されますが、神聖で厳かに演じられる舞は平安時代の古へと誘います。

周辺の環境

大崎滝谷の清水は、八海山系に連なる桂山の裾野から湧き出しています。
桂山は標高1,778メートルの山岳信仰の山で、古くから山伏の国峰修験道場として名高く、八海山と呼ばれています。
八海山は越後三山(八海山・巻機山・越後駒ヶ岳)の表口にあたる主峰で、夏季は全国から登拝者が訪れる信仰の霊山です。

清水の周辺には、自然豊かな景観が広がっています。
社殿の後ろに控える鎮守の森には、栃の大樹がこの岩山の番人のように聳え立っています。
その大樹の周りは山の岩肌から流れ出る数々の滝が見られます。
栃の木の根本には「雷電様」がまつられています。
雷電様は、八海山の麓にある八海山尊神社の境内にも金剛霊泉という湧水が引かれており、神社を訪れる人は誰でもその恵を受けることができます。

周辺の観光スポット

• 魚沼の里 : 南魚沼市大崎地内にある農村文化施設で、魚沼産コシヒカリや地元の特産品を販売する直売所やレストラン、体験工房などがあります。敷地内には江戸時代から明治時代にかけての農家や民具などを展示する歴史民俗資料館もあります。

クチコミ

• 水は冷たくておいしいです。ペットボトルやタンクで汲みに来る人が多いです。国道沿いなのでアクセスも良いです。
• 大前神社は歴史があって趣があります。翁式三番を見たことがありますが、とても感動しました。平安時代の風情を感じられます。
• 滝谷の清水の近くには、大崎菜という珍しい野菜を栽培している畑があります。冬季に青野菜が不足する時期に収穫されるそうです。滝谷の清水で育った大崎菜は甘みがあっておいしいです。
• 滝谷の清水から少し歩くと、桂山への登山口があります。桂山は八海山と呼ばれる山岳信仰の山で、登拝者が多いです。山頂からは越後三山の絶景を見ることができます。
• 滝谷の清水は、アルカリ性で飲みやすくおいしいです。コーヒーやお茶に使うと香りや味が引き立ちます。料理に使うと野菜や肉などの素材の旨味が増すような気がします。