湧水

大阪府東大阪市
「弘法の水」

名称
弘法の水
よみがなこうぼうのみず
住所
大阪府東大阪市東豊浦町

概要

「弘法の水」は、大阪府東大阪市東豊浦町にある湧水です。
弘法大師が錫杖で地面を突いたところ水が湧き出したという伝説があり、その水は眼病や皮膚病に効くとされています。
現在は市の指定文化財になっており、水質検査も行われています。
湧水の傍らには笠塔婆があり、鎌倉時代中期の1284年に建てられたもの。

湧水はパイプから流れ出ており、柄杓が置いてあるので水汲みができます。(生水での飲水不可)

歴史・伝承

弘法の水には、次のような伝承があります。

「弘法大師が日本各地を巡錫の折、この地を訪れた。この地は水不足で人々が苦しんでいた。そこで大師は錫杖で地面を突いたところ清水が湧き出した。この水は眼病や皮膚病に効くということで人々から感謝された。その後もこの水は枯れることなく流れ続けている」

この伝承は、日本各地にある「弘法水」の典型的なもので、日本各地に「弘法水」や「大師の水」は多く存在します。
弘法大師は空海とも呼ばれる真言宗の開祖であり、平安時代に活躍した僧です。
彼は日本各地を巡って仏教を広めるとともに、人々の苦しみを救うために様々な奇跡を起こしたとされています。
その中でも特に有名なのが、錫杖で地面を突いて湧き出した清水です。これらの清水は弘法清水や弘法井戸などと呼ばれており、その多くが神聖視されています。

周囲の環境

弘法の水は、生駒山地西ろくの神立(こうだち)から十三峠(じゅうさんとうげ)の七曲り(ななまがり)の急な坂を登ったところにあります。
周囲は自然豊かで、山を流れる川や木々に囲まれています。
近くには垂水神社(たるみじんじゃ)や垂水寺(たるみじ)などの古刹があります。
また、この地域は湧水が多く見られる場所であり、弘法の水のほかにも弘法の井戸や弘法の滝などがあります。
これらの水は、古くから人々の生活や信仰に深く関わってきました。

クチコミ

  • 水はとても冷たくて美味しい。柄杓があるので水汲みができるが、ペットボトルなどを持って行った方が良い。
  • 水は眼病や皮膚病に効くという伝説があるが、現在は生水の状態で飲むことはできない。飲む場合は、火を通してからにする必要がある。
  • 周囲は自然に囲まれており、山を流れる川の音や鳥のさえずりが聞こえる。散策やピクニックにもおすすめ。
  • 近くには垂水神社や垂水寺などの古刹があり、歴史や文化に興味がある人にも楽しめる。特に垂水神社は弘法大師が開基とされており、弘法水と関係が深い。
  • アクセスは車で行くのが便利。公共交通機関では近鉄奈良線河内永和駅からバスで約30分かかる。駐車場は無料だが、台数が少ないので注意。

地図とアクセス方法

アクセス方法

■車
阪奈道路河内永和インターから国道170号線を東大阪市方面へ進み、十三峠入口交差点を右折して県道29号線を登っていく。
約15分ほどで弘法の水入口交差点に到着する。そこから左折して約1kmほど進むと弘法の水がある。
駐車場は無料だが、台数が少ないので注意。

■公共交通機関
近鉄奈良線河内永和駅から奈良交通バス「十三峠」行きに乗り、「十三峠入口」バス停で下車する。
そこから徒歩約30分で弘法の水に到着する。
バスは1時間に1本程度しか運行していないので、時刻表を確認すること。

参考ページ

参考サイト

  • kazu1000のブログ
  • CREATORS
  • 「弘法の水」近隣の湧水スポット

    名称 住所 距離
    鳴川谷涌水大阪府東大阪市..1.7km
    興法寺湧水大阪府東大阪市..2.3km
    龍の口霊泉大阪府東大阪市..3.5km
    水呑地蔵大阪府八尾市..4.1km
    松尾寺霊泉奈良県大和郡山市..7.9km
    照涌大井戸大阪府四條畷市..8km
    清浄泉大阪府柏原市..10.1km

    ※ 湧水のスポットはピンポイントの場所ではない場合もあるので、距離は参考程度の目安です。